「妖怪大戦争(1968)」「東海道お化け道中」などの“妖怪”シリーズの原点となったのが本作。怪談を順番に語り合い、一つの話が終わるごとにろうそくを吹き消していく“百物語”。そんな日本古来の怪奇伝承を、最後のろうそくが消えた後、本来はおまじないをしなければいけないところを悪党たちがそれを怠ったため、妖怪たちが出現して彼らを懲らしめるという展開を、大映生え抜きの特撮・美術スタッフが腕によりをかけてキッチュに描いたユニークな1作。ろくろ首、からかさなどおなじみの妖怪たちが多数登場。
WOWOW撮り溜めシリーズで「妖怪百物語」。1968年作の映画ということもあってさすがに古臭さを感じるところも少なくはないのですが、それでもなかなか面白い映画でした。これが評判が良かったためにその後続々と妖怪ものが作られていたらしいのですが、WOWOWでも続けて放映されていたのを録画してあるのでそれらも見ていかないといけません。