見事、大熊屋(伊武雅刀)の隠し蔵を暴いた仁左衛門(中井貴一)だったが、肝心の数珠丸恒次は、すでに江戸城の将軍へと献上された後だった。さらに式部(國村隼)に捕らわれた仲間を奪還する際、伝次郎(近藤芳正)が犠牲となってしまう。だが、仁左衛門はそんな仲間たちのためにも、決して盗みの手は緩めない。老中・平野(中村梅雀)の横領金、さらには江戸城にまで狙いを定める。そして、遂に式部との、最後の決着の時が迫る。
情報源: (8)「雲か霧か」 – 雲霧仁左衛門ファイナル – NHK
NHKBS「雲霧仁左衛門ファイナル」の最終回。雲霧一党の人相書を町中にこれでもかというくらい貼り出していたり、決行前日に一党に知らせを送り老中屋敷の蔵の中に入り込む段取りが整っていたり、雲霧仁左衛門が単独で江戸城内に忍び込んで刀を盗み出せたりとか、ファンタジーとして見てないと納得できないような展開が満載でした。老中とつるんでいた悪徳山師が実は雲霧一党の仲間だったということで、大熊屋が人質の体に巻き付けていた爆弾(?)がなぜ偽物だったのかの答え合わせになっていました。最後の仁左衛門と安部式部の対決で病のため安部式部が途中で殺られる結末かと思いきや、1年後には普通に引退した身という形で登場するし、さらに3ヶ月後にはまた火付盗賊改として登場し仁左衛門と睨み合ってお終いという、まあ無難な結末となっていました。2人とも生きながらえているので今回がファイナルと言いながら続きも作られてしまいそうな気がしないでもありません。