「秘密の森の、その向こう」


「燃ゆる女の肖像」で第72回カンヌ国際映画祭の脚本賞とクィア・パルム賞をはじめ、数々の映画賞を受賞し、世界中で絶賛を博したシアマ監督。そんな彼女の待望の最新作は、上映分数がわずか73分。そして映画の原題直訳は「ちっちゃなママ」。8歳の少女が時空を超えて自分と同い年の少女である母親と出会い、2人が不思議な友情を深めていくさまを繊細なタッチでいきいきと描写。これが映画初出演となる双子のJ&G・サンス姉妹が2人の少女を等身大で好演するのも微笑ましく、小品ながら珠玉の逸品に仕上がった。

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 かみさんが見たいと言うのでタイムシフトで「秘密の森の、その向こう」。かみさんが「思い出のマーニー」みたいな話だと言ってましたが確かにそんな感じではあります。73分と言う短い映画でしたが、悪い人は登場することなくまったりとした気持ちで最後まで見ていられました。ネリーとマリオンの顔が見分けつかなくてとうとう外国人の子供の顔を区別できなくなってしまったのかと思ったのですが、双子の姉妹だったということのようでさすがにそれでは区別つかないのは当然だと安心しました。いわゆるイマジナリーフレンドかと思ったのですが父もマリオンを認識していたので実在しているということで、母がいなくなっている間だけマリオンが存在していたと言うちょっと不思議な感じです。大人になっている母マリオンは手術直前にネリーに会っていたと言う記憶があったのかどうかがはっきりとは描かれていないのですが、最後の抱擁の時を見ると認識していたのかもしれません。