気象庁から「経験したことのないような大雨」という予報(警報?)が秋田県地方に出されていました。十和田湖にいる間は夜中に土砂降りの雨の音がしていたり、起きてから9時過ぎにホテルを出るまでは強い雨が降っていたものの、ホテルを出てからは強い雨が降ったり止んだりの状況でした。発荷峠を越えて昨日来た道とは違う樹海ラインを走っている間も、霧で見通しが悪かったりする他は強い雨は降っていませんでした。一時間くらい走り、道の駅「こさか七滝」で一休みした時には七滝は多分いつもの倍以上の水量になっていたものと思われました。
こさか七滝を出発して小坂の町に近づいて来ると、途中で通行止めがありました。迂回路を通って元の道に戻ってみると、すぐそこで土砂崩れがありました。余裕のある時は康楽館や小坂鉱山事務所を見たりするのですが、母親の足の状況や天候を考慮し今回は見送ることにしました。大館に向かう道を進むと何やら道が詰まっていて警察官が合羽を着て道ばたに立っていました。大館方面に向かう事を伝えると、「どこも通行止めで通れないので一旦高速道路にのって1区間北上して碇ヶ関でおりて7号線で大館に向かうしか無い」とのこと。指示通りに小坂ICで高速に乗り、碇ヶ関ICまで走ったのですが、この時にどうせならばこのまま北上して弘前経由で帰ると言う手もあると思ったものの、距離も遠くなるし、そちらも大雨だったら海岸線沿いを走るのも危険な気がしたので最初の予定通りに大館方面に向かう事にしました。この時弘前方面に向かう事にしていたら、このあと大変な目に遭わずに済んでいたのかもしれません。
道の駅「やたて峠」に入り、レストランで昼食をとることにしました。なにやら馬肉の煮込みが看板メニューのようで馬肉煮込み重を頼みましたが、馬肉は美味しかったもののご飯の量が結構多く、母親が食べきれなくなったのを食べようとしてもお腹いっぱいで具だけを食べてご飯は残してしまいました。それでも食後にソフトクリームは食べられるのは別腹と言うことで…。食べ終わって出る時に道の駅の道路情報を確かめようと思っていたのですが、雨が降ってきていたので道路情報を確認せずに先に進むことになったのも運命の分かれ目でした。
7号線を大館方面に進んでいると途中で何カ所か道に水があふれているところがありました。カーナビが進行方向で通行止めがあるということを伝えてくれましたが、トラックの後ろを走っていたと言う事もあり、つい魔が差してしまいカーナビの指示通りの右折するところを、トラックのあとを着いていかずに直進したところ、すぐ先で通行止めになっていました。そこを右の道に曲がればカーナビの指示通りの道に戻れそうなものを左の道を選んでしまったためにどんどんドツボにはまっていくことになってしまいました。
住宅街の多少わかりにくい道だったとしてもカーナビの指示通りに進めばなんとかなるはずでした。住宅街を指示通りに進んでいくとそのうちに樹海ドームの前を通り、ある程度大きな道に出たので安心して先に進んだのですが、意表を突いたところでパトカーがいて通行止めになっていました。ここの通行止め情報はカーナビ(VICS)にまだ反映されていませんでした。反映されていないものだからカーナビは元の道に戻そうとするし、それだと通行止めで先に進めないしでと言うことで仕方がないのでしばらくは同じように迂回させられた車に着いていくことにしました。住宅街の狭い道を迂回させられた車たちがのろのろと進んで行き、なんとか市役所の近くまで辿り着きそのまま7号線(旧7号線?)に出て能代方面に進むことが出来たのは良いものの、カーナビは何故かその道を直進させずに別の道を通らそうとしていました。素直にカーナビを信じれば良かったものの、一度VICSに反映されていない通行止めがあったりしたのでカーナビを信じ切れず、普通だったらそのまま進めば良いはずの7号線をずっと先に進むことにしました。
そのご何となく順調に進んだはいいのですが、途中で「秋田方面 早口大橋通行止め迂回路」の看板が信号のところにありました。まっすぐ行っても秋田に行けるし、この先左折して秋田方面に向かう道もあるはずだし、早口大橋がどこあたりなのかがわかっていなかったので他の車も直進していくし、そのまま直進することにしました。そこから7kmほど進んだ先が早口でした。Uターンし途中で右折してみたものの、対向車がこの先も進めないという合図をしてくれたので再びUターン。結局さっきの迂回路の看板のところまで戻ることになりました。この道は昨日十和田湖に行く時に通った道ですが、秋田方面に向かう車が全てこの道を迂回した形になったためしばらく渋滞していました。渋滞していない右車線を走り、2車線が1車線になる直前まで進んで割り込ませて貰ったのでだいぶ時間的には助かりましたが、途中で右折して比内町を経由して秋田北空港の前を通ってなんとか7号線に戻ることが出来ました。
何もなかったら奥入瀬から休憩無しで3時間ちょっとくらいのところを5時間くらい(休憩食事時間抜き)かかって実家に到着したわけで、すくなくとも5回は正しい選択をすればもっと楽に走ることができたポイントがあったのが後悔先に立たず状態でした。