ベネチア国際映画祭で創造産業賞を受賞するなど、各国映画祭で称賛を集めた異色のSF作品。なぜか中国語を話し、ワンと名乗る宇宙人、尋問にあたる秘密警察、中国語の通訳をする女性の姿を交え、地球へとやって来たワンの驚くべき目的を浮き上がらせていく。メガホンを取るのは、PVやテレビシリーズなどで活躍してきた『リミット90』のアントニオ、マルコ・マネッティ兄弟。他者への信頼や偏見といったテーマをはらんだ深遠なストーリーやSF密室劇ともいうべきシチュエーションの面白さに加え、気持ち悪くもどこかかわいいワンのデザインも見ものだ。
以前予告編を見て面白そうだと思っていた「宇宙人王さんとの遭遇」をゲオから借りてきて観ました。何故中国語を話しているのかというところと何かされたときに頭が広がるところが面白いところで、宇宙人に対しても人権はあるのか?とか、もしアネムスティ・インターナショナルに連絡できたらどんな対応をされることになったのかが少しは気になるところかも。つまりは「おまえはバカだな」で言い尽くせるのかも知れない。